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出席説明員
市 長 久 野 隆 作 君
助 役 金 子 簡 君
収入役 畑 山 芳 一 君
教育長 高 木 勇 君
理 事 佐々木 正 勝 君
総務部長 君 島 輝 雄 君
企画政策部長 竹 山 賢太郎 君
市民部長 長谷川 正 行 君
保健福祉部長 村 山 享 弘 君
経済振興部長 越 島 功 君
都市整備部長 松 井 久 君
市立病院事務長 二 谷 伶 省 君
水道部長 進 藤 留 次 君
消防長 山 田 等 君
下水道部長 渡 辺 孝 明 君
秘書課長 岩 崎 彰 君
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〇職務のため出席した
議会事務局職員
事務局長 板 倉 利 光
庶務課長 蛎 崎 仁
主幹 藤 平 茂
書記 越 島 多寿子
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午前10時00分開議
○議長(藤佐 宏君) ただいまより本日の会議を開きます。
本日の
会議録署名議員に、原田雅一君、小林直樹君、石渡定子君を指名いたします。
これより本日の議事日程に入ります。
○議長(藤佐 宏君) 日程第1 一般質問を行います。順次質問を許可いたします。
初めに5番松原安雄君の質問を許可いたします。
〔5番 松原安雄君 登壇〕
○5番(松原安雄君) おはようございます。無所属の松原安雄でございます。去る2月26日に市長さんより発表されました平成11年度の施政方針を中心に、二、三の点につきましてご所見をお尋ねさせていただきます。
まず全般的印象として、現状認識においては
一般的常識の範囲で問題はなく、
中長期的展望としての心構えとしては可とするも単年度施策としての具体性に乏しく、従来からの重要案件について何点かの問題に言及を避け、11年度の取り組みを明かしていない事柄が目につくのであります。
施政方針演説でありますから、当然のこととして一定の現状認識に立って基本的な
取り組み姿勢で、市政全般にわたり単年度どう対処するかを述べられたものでありますが、それらのすべてを一つ一つ取り上げて議論を起こしてまいりますと2日や3日は要することになり、日程上支障を来すことにもなりますので、病院建てかえ問題、FWあるいは二町谷埋立て、教育であるとか、あるいは福祉問題等々は、この後の登壇者がそれぞれ研究・精査を極めた格調高いご議論を展開されることでしょうから、重複を避ける意味からもこれを譲ることとして、何点かに絞って市長さんのご所見をお伺いいたすものであります。
まず
行財政改革についてであります。
施政方針の中で、今日の社会情勢、経済状況を厳しくとらえた上で、従来型の
行財政手法では対応不可能との認識に立ち、全く新たな視点から
行財政改革取り組み方針に基づく第3次行革の年と位置づけられました。今回の施政方針の大半は
地方分権論を含むこうした改革に取り組む基本姿勢で貫かれ、並々ならぬ決意が感じられた点は評価に値するものと言えましょう。願わくばその
言葉どおりの成果を期待したいところでありますが、それにしてもお粗末なのは、この
施政方針演説に先立って行われた(平成10年)議案第41号
三浦市部課設置条例等の一部を改正する条例の撤回についてであります。
さきの12月議会に提案されたこの41号議案は、その後
総務常任委員会に付託され、さまざまな角度から議論を呼び、余りにも問題が多いとして継続審議とされていたものであります。撤回についての説明の中で市長さんは、
総務委員会の多岐にわたるご指摘並びにご意見などを踏まえた結果として、
行財政改革の視点に沿った組織のあり方、事務事業の見直し、重点施策の見直しなどさらに十分な精査をする必要があるものと認識し、一たん取り下げる、とされました。議会としては一応これを了承し、撤回に同意をしたわけでありますが、今回の施政方針で、さきの12月議会から2ヵ月余りしかたっていない時間の中で、行革断行に並々ならぬかたい決意で熱く語られたものとのギャップにいささか奇異を感じざるを得ないのであります。
12月議会は12月議会、この予算議会は予算議会でそれぞれ性質が違うとされるならば、しからば余り精査もされず、庁内議論の積み上げもない未成熟な議案を提案されたことは重大な議会軽視と言わざるを得ないし、何よりも施政方針で述べられた行革断行は本当にやるのか否か、信ずる以前に疑いの眼を向けぜるを得ないのであります。行革市長を標榜し今から14年前華々しく登場した市長さんは、その後、勢いに陰りを見せながら十分な行革成果を上げられないまま今日に至っております。行革に対する決意の言葉の羅列ばかりでは本当に信ずるに足らない。12月議会からのギャップをどのように説明されるのか、信ずるに足るご所見を賜りたいのであります。
次に産業経済の振興についてであります。
農業の
基盤整備事業につきましては、新たに高円坊・榎原地区の農地保全を目的とした
団体営調査設計事業の実施を11年度から始めようとのことであり、大いに評価するところであります。この事業名を聞くだけではその内容がわかりにくいかもしれませんが、今までに一般質問や
委員会質疑などで問題提起をしてまいりました
農地排水対策の一つがこれであります。農道の90%以上がおかげさまで舗装された今日、雨が一度降りますと、畑の表土を伴った雨水がこの舗装された農道を水路として一気に激流となって、低い土地の農地に流れ込んだり市街地まで流れ下るなど、かねてより問題化しておりました。これの対策としては、畑の区画整理、すなわち畑の
耕地整理事業を起こして畑の高低差を合理的にしたり、道路、排水路を設置するなどの手法が今までに各所で検討されましたが、なかなかまとまらなかったのであります。
今回の事業は、畑の中にある土手、畑と畑の境界にあるやなと呼ばれる狭いところを利用して、畑に降った雨水を
ビニール管などで集め、近くの道路側溝あるいはU字溝に誘導をし排水しようとするものであります。現在、畑に降った雨水の排水で表土を流され、農道や
市街地道路への影響で困っている事例は各所に見られます。この事業は
全額国庫負担で地元負担なしのすぐれものであり、11年度は国の採択に向けた
調査設計費の計上と聞いておりますが、是が非でも成功をさせ、畑の排水に悩む多くの箇所の問題解決のサンプルとなるよう、原局担当の一層の奮励努力を望むものであります。
同じく農地造成の事業としての三戸・小
網代地域整備のうち
県営圃場整備事業としての事業採択が決定の見通しとのことであります。昭和45年来の懸案の一つがまだ多少の問題を残すとも聞いておりますが、一定の見通しが出てきたことは評価するものであります。その一方で、施政方針の中で一言も触れられなかったのが同じエリアにある小網代の森72ヘクタールの問題であります。この問題も同じく昭和45年来の懸案事項として、今日まだその解決が見えないところであります。古くはゴルフを含む5点セットの問題やら、前段で申し上げた農地造成、
土地区画整理事業、
西海岸線道路整備、鉄道延伸等々の問題を抱えながら、平成7年3月、神奈川県はこの地域にかかわる
土地利用方針として打ち出した小網代の森72ヘクタールの
緑地保全区域としての位置づけをしたことにより、県によるこの土地の借り入れ、買い上げ、または自主保存による確保をするなど、一括管理の方針が示されております。さらに平成8年2月から9年10月にかけては、地権者との協議を経てかながわ
トラストみどり基金による一部買い取りをされたところもあるようですが、まだその大半はそのままの状態であります。一企業と一大地主の所有する部分のみとはいえ、小網代の森のほとんどがいまだに未解決の状態で残っていることは今後の
都市整備計画に重大な影響を与えることは必至であり、たとえ県が主導で問題解決に当たっているとはいえ、事は本市内の問題であり、常にその解決に対する取り組みは継続されなければなりません。11年度、市としては何をどう努力されるのか、お答えをいただきたいのであります。
次は
三浦縦貫道Ⅱ期工事に関する問題であります。
三浦縦貫道の延伸につきましては、
横須賀市内、太田和、
林地区などの工事進捗が明らかに目に触れられるようになり、いよいよ来年春の林地内旧
リスボン跡地までの開通が確かなものと実感されるようになってまいりました。いよいよ三浦市内へのⅡ期工事も間もなく始まるのかと思える昨今でありますが、この問題についての言及が施政方針の中に聞かれないことであります。経済不況の真っただ中、神奈川県の財政事情の悪化は、今年度辛うじて
再建団体転落を知事以下人件費等の極端な削減により免れたとの状況の中、
三浦縦貫道路Ⅱ期工事は県単事業として県道としての事業となることから、平成9年あるいは10年度とも十分ではないものの、約2,000万円程度の
測量調査費がついていたものへの影響がどうなっていくのかが大いに心配されるところであります。このことは長い年月をかけ、お隣の横須賀市の全面的協力のもと延伸事業の採択となったもので、いっときたりとも事業完遂まで気を抜くべきものではないはずであります。引き続き調査費等の予算獲得にも力を尽くすべきであり、この問題に対する市長としての決意があらわされてしかるべきと存じますが、あえて言及しなかった理由とともにご答弁を仰ぐものであります。
ごみ問題について触れさせていただきます。
施政方針演説の中で市長さんは、
生活環境整備の問題として、「
次期最終処分場建設事業につきましては、現在の
西岩堂最終処分場が来年度中に当初計画量に達するため、当面は地元の協力を得ながら
かさ上げ計画による延命化を図りつつ、
次期最終処分場の建設に向け、
ごみ処理基本計画などの策定作業に着手いたします」とされました。この文言で額面どおり解釈すれば11年度中に西岩堂の
最終処分場はごみで満杯になり、当面は県道の高さに向かって地元の協力を得ながら、かさ上げによって延命化を図りながら
次期最終処分場を探すと聞こえてまいります。11年度中の何月までに当初計画量に達するのか、その時期は定かではありませんが、現場を見ているものならば、県道のレベルからして現在相当下のほうだが、地元の地権者との協定では畑にして返還するのかとの認識が働きます。
平成9年にも一般質問でごみの問題を取り上げさせていただきましたが、そのあたりから市長答弁も、地元のご協力を得ながらかさ上げで延命化を図ります、とされております。ところが地元の地権者の間には、近ごろ西岩堂のごみ埋立てについて、市長さんはしきりにかさ上げをしてごみの
最終処分場の延命化を図るとの言い方をしているけれども、最初の約束、協定、覚書では、あくまでも県道のレベルまで畑の表土を盛って畑として返すことになっている。最初から県道と同じ高さでなければ、畑としての出入り、あるいは使い勝手が悪く、だれも相談になんて乗る者はいなかったはず。それを今ごろになって事新しく、地元の協力を得てかさ上げで延命化などとなぜ言い出しているのかわけが知れないし、地元との信頼関係を損ねるものだと話しております。そもそも現在の
ごみ処理事業は、
三崎町六合堂ヶ島、通称宮川の処分場が平成3年6月末に満杯となることから、そのかわりの
一般廃棄物最終処分場として
毘沙門字岩堂地内に清掃工場を、同じく
毘沙門字西岩堂地内に
埋立処分場を建設することで、平成元年3月29日に毘沙門、大乗、両区と協定の締結をしたことに始まり、埋立てごみ及び覆土を合わせた埋立て容量を15万立方メートルとしたものであります。
その後、平成4年10月1日付で
西岩堂一般廃棄物埋立処分場事業完了後の土地の返還等に関する覚書というものが9名の地権者、地主との間で結ばれ、その第1条第1項で、市は
埋立処分事業完了後の土地について地主が農地として使用できるよう農地造成を実施し返還するものとする。第1条第2項で、市は別
添跡地利用計画平面図を基本として農地造成を実施するものとされております。別につけられておりますこの
跡地利用計画平面図によりますと、埋立て完了後の農地造成として畑の区画、
区画内道路などとともに、現在、
西岩堂埋立地への進入路があります地点で
県道レベル海抜66メートル、畑の高さ63メートル、馬蹄形になっております埋立地の一番奥側で県道海抜66メートルに対し畑66メートル、
大乗部落寄りの神社の下側の県道68・2メートルに対し畑67メートルと明確に書き込まれた平面図が添えられております。これが地主、地権者の言う、最初から県道の高さまでの約束だったとするゆえんであります。したがいまして、平成9年前後からの、事改まって地元の協力を得ながらかさ上げによる
延命策云々という言い回しはおかしいと断じているのであります。
今回、26日の施政方針で再度市長さんがこのような言い回しをされたことを伝えますと、地主の1人は、市長さんは覚書を忘却のかなたへ忘れ去ったのではないか。そんなことでは全く信用できないと話されておりました。ささいなことかもしれませんが、こうした迷惑施設の身近に生活する方々にとっては、このにおいの臭さ、ビニールなどの飛散等々、大方の市民の犠牲になっていることは隠しようのない事実であり、たとえ言葉一つの問題といえども神経をぴりぴりさせていることは十分配慮されてしかるべきであります。
また、これら地主、地権者と原局との対話集会の中で、平成10年6月、昨年の6月5日の会合と思われますが、その中で
環境センター、それから西岩堂及び
西岩堂埋立地の土堰堤下の水質検査をしたデータの公開開示を求められたのに対し、今もって資料をくれないとの不満も出されております。これは
施政方針演説とは別の話で恐縮ですが、これら迷惑施設については、されどどこかで必ずつくらなければならない現実からして、信頼を損ねることは万が一つにもあってはならないし、最近の各地で見られるダイオキシン問題と同じように、すべての関係者に
資料データは開示してガラス張りでご理解をいただくことが何よりも求められているものと思います。市長さんの言い回しで誤解が生じ地元に不信の念がたまっているとすれば、これ以上の摩擦は避け、どの地区に限らず
次期最終処分場の建設に支障なきようすべきと考えますが、お考えをお聞かせ願います。
1回目の質問をこれで終わります。
○議長(藤佐 宏君) 久野市長。
〔市長 久野隆作君 登壇〕
○市長(久野隆作君) 5番議員のご質問にお答えをしたいと思います。
まず最初の
行財政改革の問題でございますけれども、これはせんだっての本会議におきまして、冒頭、私のほうから議案を撤回させていただくに当たりまして、おわびを申し上げながら問題点の整理もさせていただいたわけでございまして、大変恐縮に存じ上げるわけでございます。
部課設置条例の提案が若干拙速に流れたというご指摘も含めまして十分な検討をもう1回するということで、あえて撤回をさせていただきました。特に
行財政改革の組織論、施政方針でも申し述べさせていただきました事務分掌の根本的な洗い直し、あるいは事務量の徹底した総点検をするように、さらにその上での組織方針としての部課のあり方、部(かい)のあり方について、これはまだ十分に議論が足らなかったという点ではそのとおりで、大変恐縮に存じ上げますけれども、あえて不十分なままやることを撤回させていただきました。
今回出させていただいた一つのねらい目は、総務部にすべての仕事が若干偏り過ぎているところがあるので、財政部門を企画のほうに移動しようというのが一つの中心的な考え方でもございましたが、問題は牽制論、それぞれ財政と企画の相互が持っております機能の牽制力などについても議会からもご指摘いただいたわけでございまして、もう一度その辺も含めて私どもは根本的に組織を洗い直すということで、私のほうはもっと大胆に
行革本部等でいろんなことをやるように指示を出しております。
今日までの行革の中心が、主として財政面でどのようにして手当の問題、あるいはボーナスの問題、あるいは量としてどのように削減していくかということに集中せざるを得ませんでした。この2年間、残念なことに不祥事などがございまして十分な討議の時間がございませんでしたので、おととしの11月ごろから本格的にそういう点で議論をいたしまして、そして昨年度の予算、ことしの予算を含めて手当の問題、ボーナスをどう扱うかのような問題、あるいは給与体系全体の額を、どのようにしてみんなの了解を得ながら財政事情を知ってもらうかということが最大のポイントでございました。今回まで、昨年までとことしと、こういう形でやらせていただきました。
今、私のほうがこの間の施政方針で申し述べさせていただいた中心は、いよいよ11年度からこれをやりつつ事務量の掌握と最終的には部(かい)のあり方を変えていること。これも一遍にはできないと思いますが、
一つ一つ部(かい)を洗いながら、最終的には部(かい)の新しい体制をご提案申し上げるようにしたいし、その上でこの部(かい)の動く体制を職務職階などを含めてのあり方をやろうということでございますから、そういう意味では本当に組織論にこれからとことん入らせていただくわけです。その中でのむだをどう省くかということだろうと思うし、効率のいい行政をやるということに向けて取り組みをするわけでございます。ただ、姿勢としてこのようなことをやっておると信用できないぞというのはもうおっしゃられるとおりでございますので、ご指摘のとおり11年度からはとことん議会のご議論も踏まえて形を1年後にはまたご提案申し上げるように、あるいはその中間で何ができるか、そういうこともご提案申し上げるようにしていきたいと考えておるところでございます。
それから2番目の農地造成を中心にした排水対策、積極的な対応をしろということで、これも地元のご要望も大変、陳情もお受けしたりしながら
一つ一つ積み上げをさせていただいておりまして、いろんな問題があると思いますけれども、榎原地域の全体としての排水の体系をかなり広い範囲にわたりまして検討もいたしておりますので、ご指摘のようにきちっとやってまいりたいと思いますし、今後とも引き続いてこうした関係の
農地改良事業につきましては取り組んでまいりたいと考える次第でございます。
それから2番目にご指摘いただきました小網代の森の問題もいよいよ最後のところ、難しい問題もございますけれども、79名の地主さんと、そのほかのちょっと農業から離れていらっしゃる地主さんを含めますと九十数名になりますが、こういう方々の全体の了解も今得つつございます。ひとつ過去のいろんな問題点を整理させていただきながら、行き違いなどをご理解いただきながら、あともう少しで何とかゲートインをしていただくところまでやってきておりますので、この42~43ヘクタールの
緑農住構想によるところの
土地改良事業にゲートインできるように、まずこれが大前提でございます。
それにあわせて西海岸線の法線の変更を目指すという、
土地改良事業にあわせて、できれば
区画整理事業を50ヘクタール近くにわたって企業及び地主さんで組織し合っていくということが大変重要かと思っております。緑農住による
区画整理事業は大変狭い範囲になりますけれども、やはりこれに呼応する
区画整理事業をちゃんと起こしていくということが
まちづくりの上からも大変重要でございます。ご指摘のように、施政方針でちょっとその点で表現ができていないことがご不満でございますので、これは私のほうも入れておけばもっとわかったと存じ上げますが、森のほうも今本格的に大地主さん、企業とも、県ともお話し合いをいただける環境も少しずつ前進をしているように認識をしております。県のほうもこの保全策をめぐりまして、まずゴルフからの転換のご了解をいただかなければならぬわけでございますので、この辺のことも精力的に積み上げをされてきていらっしゃいますし、大地主さんもそれに対して対応をしていられる、そして理論的にも幾つか整理もされながら臨んでいただけるような環境に相なっております。
これには大変たくさんの皆さんがご協力をいただいておりまして、いろんな角度から緑農住の仕事が進む段階とあわせていろんな形で大地主さんに対しても働きかけをいただいておりまして、これはもう大変感謝にたえないわけでございます。私どもに対するお気持ちも含めまして、いい方向で解決していただくと大変ありがたいと思いながら、現在、交渉を一つ一つ進めていただくように今県にお願いしているところでございます。県も72ヘクタールの問題点につきましてはもうわかっておられまして、あと問題は、それに基づく私どもの
まちづくりの都市計画上の手法について、私どもとしましてはさらにこれからどのようにして、
保留フレーム等を含めて、やはりこの126ヘクタールが未利用地でいるということが本市の
まちづくりの上で大変人口をふやす上でも滞った最大の問題でもございますので、これらをどう生かし切っていくかということが最大の問題であろうと認識しております。もう少しその辺を配慮して施政方針の中にもきっちり表現しておけば、5番議員さんのお気持ちにちゃんとフィットするような方針をわかっていただけたと存じ上げますが、大変恐縮でございますが、ご質問に対して補足をさせていただきました。
それから三浦縦貫も同様でございまして、私どものほうは一貫して三浦縦貫の第Ⅱ期分、
在来どおりまず調査費の拡大から入っておるわけでございます。県のほうもさまざまなことで紆余曲折がございました。土木、道路政策なども重点施策によって選択をしようということで、これだけ県の財政が圧迫されてきましたから、重要な道路だけを県全体の中で選んで、撤退するものはしちゃおうじゃないか、しばらくやらないようにして、やれるものだけ集約化しようか、そして、そこに重点施策をやろうかということで県のほうも動きがございました、昨年の夏、秋を通して。しかし、結果的にはそれはなかなかできないと。全県下の市町村皆それぞれ道路の問題を抱えておりますから、どの町のどこの道路は重要であって、どこの町の道路は重要でないという選択は、ほとんどこれはなかなかできるということじゃないということもございます。したがって、総体的にすべて今計画してそれぞれの市町村がやっておるものについて多少強弱をつけながら全体はいじくる。そして一律大体3割ぐらいの予算をカットしなきゃいけないかという方向で県の予算は組まれたというふうに認識しております。したがいまして、
三浦縦貫道路はなくなってはおらないわけでございますが、我々のほうは昨年の調査に引き統いて、今後これから少しでも多く調査費を組んでいただきながら引き続いて本格調査に入れる体制に、これは当然我々働きかけてまいるつもりでございますし、予算編成の過程でも我々はそれはお願いしてまいってございます。
問題は、やはり三浦縦貫Ⅱ期工事分は三戸・小網代の開発が大変重要でございますから、こういう緑農住の構想がまとまるということ、国の採択を得るということ、それから地主さんのご同意を得て、最後はサインをしていただいて全部まとまったということを見せることが、大変
三浦縦貫道路の取り組みには影響してくることでございます。その辺もしっかり連関し合いながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。我々のほうも
三浦縦貫道路に接続する西海岸線道路の都市計画決定の変更をやはり県に見せていく必要がありますから、12年、13年目指しての11年度の取り組みも、そこにポイントを置きながら準備に入らなければならぬわけでございます。これも今申し上げたようなことを少しきちっと整理して施政方針に書いておけば、もっと誤解を得ずに済んだと存じ上げますが、基本的には昨年同様変わりはございません。そして基本的にはやはり同じように取り組んでまいります。
それとあわせてうちの姿勢としては、施政方針でも触れさせていただいたように、市道14号線を中心にした三浦縦貫との接点をきちっとしておく。これは自分たちのほうの問題でございますから、市自身がみずからの道路を
三浦縦貫道路のⅡ期工事にあわせてきちっとやっていくということがやはり県に対する姿勢でございますので、この点については触れさせていただいておるわけでございますが、そういう連関を少し表現しておくべきだったと思う次第であります。
ごみの問題は大変重要なことでございまして、もし地主さんと私のほうに乖離がございましたら、これはもう本当に申しわけないわけでございます。今度の施政方針の中の表現も含めて若干ごみの問題のサイドから説明しますと、そういうようなかさ上げというようなことを中心にご説明申し上げるわけでございますが、これはもうご指摘のとおり、当初私がこの問題に取り組み出したのは焼却場の問題から始まっているわけでございますから、前任の市長さんのお建てになっている焼却場の問題をああいう形でおさめていただいて、場所も変更してああいう中間処理施設にさせていただいて、その過程でやはり農家のお立場に立つと、これは農地造成というサイドのご認識というのが強いということは私もよく存じ上げております。ただ、それを申し上げ過ぎると若干別な意味でいろんな地主さんのご影響もあるということで、ごみの側の立場のほうから言いますと、かさ上げだとか、延命策だとか、あるいは
最終処分場という立場からご説明申し上げる用語で行政的にはご説明してまいったわけでございますが、それが不的確な場合は、やはりこれはきちっと調整をして、地主さんと私どもの立場を乖離しないようにしたいと思います。
5番議員さんはたまたま地主さんをよくご存じの方がいらっしゃるんだろうと思いますので、できればお力をかりて、そういう農家の立場に立って、おれたちは早くあれを埋立てしてもらって……。極論しますと、できれば一日でも早くできたほうがいいわけでございますから、早く埋立てをして農地として返してもらいたいんだ、このお気持ちはよくわかっております。そこのところを我々は逆にできるだけ延命策みたいなこと、つまり、少しでも余計あそこへ入れさせていただこうというような、やはりギャップから生まれる言葉の問題点は大変重要でございますので、正直なところ、できるだけあそこを長い時間使わせていただくということは我々にとっても大変大事なことでございますが、地主さん側は一日も早く農地造成をつくってくれ、これは初めからそういう感じでございました。その辺のギャップが生まれているとすると大変問題でございますので、速やかに担当者とも打ち合わせをしまして、しかるべき地主さんの誤解を解くようにしてまいりたいと思うわけでございます。大変重要なところを教えていただきまして感謝申し上げる次第でございます。
それから資料の不開示等の問題は具体的でございますので、担当よりご答弁をさせます。そのほか、三浦縦貫、森の問題、これも担当から少し補足させて答弁させていただきたいと思います。よろしくどうぞ。
○議長(藤佐 宏君)
企画政策部長。
〔
企画政策部長 竹山賢太郎君 登壇〕
○
企画政策部長(竹山賢太郎君) 5番議員さんの質問のうち、小網代72ヘクタールの緑の保全についての市の対応と、
三浦縦貫道路Ⅱ期についての市の取り組みについてお答えをさせていただきます。
まず小網代の森の保全でございますけれども、市長の答弁にございましたように、大地主さんと県は誠心誠意話し合いを続けております。そして、市のほうもその中に入って一緒に話し合いをさせていただいております。それから県としてあの緑のエリア、買い上げ、借り上げという位置づけが新総合計画の中でされております。そういう意味で、市としては緑の条例を持たせていただきまして、あそこを借り上げですとか買い上げしやすいようにさせていただいております。
それから72ヘクタールの一部は今県条例による風致地区がかかっておりますけれども、大部分はかかっていないわけです。保全という方向づけの中であのエリアと、それから三浦市全体の近郊緑地ですとか風致、そういうあり方を総合的に県のほうと話し合いをして、トータルで三浦の緑について県のほうに迫るといいますか、いろいろな意味で打ち合わせをさせていただきたいというふうに思っております。
それから三浦縦貫のⅡ期についてでございますけれども、
三浦縦貫道路Ⅱ期は一般道路として県が整備するということになっております。そしてⅡ期区間が平成12年3月に完成ということが確実になってまいりました。Ⅱ期の事業についてはI期の事業とラップして引き続いて整備をしてほしいというのが、今まで市として県にお願いしてきた内容です。一貫してこれはお願いしてまいりました。そんな中で、県は9年度と10年度に調査費をつけて調査に入っております。そして11年度においても調査費が計上されたというふうに聞いております。このように県に三浦縦貫をお願いします、お願いしますということだけじゃなくて、市長の答弁にございましたように14号線と市道132号線を今、高円坊の農協支店のところを精力的に工事をさせていただいておるわけです。市の予定といたしましては平成15年の完成を目標に両路線、初声の134号と県道とを結ぶ市の補助幹線道路として整備を急いでいるわけです。そんな意味で、
三浦縦貫道路Ⅱ期のうち少なくとも今お話しした高円坊の農協支店のあたりまでは、同年度までに整備をしてほしいということを要望してまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○議長(藤佐宏君) 市民部長。
〔市民部長 長谷川正行君 登壇〕
○市民部長(長谷川正行君) 5番議員さんからご指摘をいただきました2点目の、昨年行われました地元説明会の席上で水質等のデータの開示がされていないのではないかというふうなお問いでございます。
ご指摘のとおり、水質にかかわる問題は大変重要な問題だというふうに認識をしておりますし、私の記憶では、たしかその席上、私も同席をしておりました。一部データ等についてはその席上で公表されているという部分があったし、それから今後は、確認をされていない部分もございますので、地権者を初め地元の関係機関を含めまして情報データ等の開示に努めてまいりたい、こういうふうに考えておりますので、どうぞよろしくご理解のほどをお願いいたします。
○議長(藤佐 宏君) 5番。
〔5番 松原安雄君 登壇〕
○5番(松原安雄君) ご答弁をいただきました。
行財政改革への
取り組み姿勢につきましては、決して過去は過去、そして今回心構えを新たにして取り組んでいこうとするその熱意の芽をつまもうとするものではございませんで、より真剣に、より精度を高めた考え方をまとめて事に当たってほしいというのが私の本当の心でございますので、そのように取り組んでいただければ結構だと思います。1回目の質問で申し上げました撤回議案のことにつきましても、これも一応私ども議会といたしましては了解をしておる事項でございますから、それ以上は申し上げません。
そしてまた、これからご提案がされるであろう三浦市の特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例というのがあと3日後に私どもに示されるはずでございます。私どもはこうした議会に臨む前、余り頭がよくありませんから、原局の方々から提案されるであろう議案のそれぞれにご説明を願っております。勉強会と称してお聞きをしておるんでございますけれども、そうした中で得られましたお話の中で、ただいま申し上げましたいわゆるボーナスの一部をカットするという議案がございます。これもまだ正規に私どもに上程をされたものではございませんので、即このことを問題にしようとは思っておりませんけれども、これらにつきましても、
行財政改革の精神からいって、そしてまた市長さんがお示しになられた決意を述べられたそれらから勘案いたしまして、なぜ市長さんのボーナスカットが50%なのか。しかも、なおかつ平成11年度に限るという、それは一体何を意味するのか。そうした根拠が私どもの胸の中へすとんと落ちるようなものでないということを印象として受けておりました。
したがって、撤回議案、そしてまたこれから出てくるであろう条例改正案等々を見ますと、やはり前段申し上げましたようにいささかの疑問が、あるいは疑念がほうふつとしてくるということを申し上げたわけでございますので決して――一つは済んだ議案であり、一つはまだ上程をされておりません条例案でございますから、これ以上は申し上げませんけれども、問題はその
取り組み姿勢だと思う。あえてすべての芽をつまんでいこうとするわけではございませんので、その辺をよくご理解いただいた上、もう一度基本的な考え方をお示しいただければ幸いだと思います。
それから小網代の森の問題につきまして、確かに直接、間接を問わず市として折衝を繰り返しているという事実も耳にはいたしております。しかし、長い年月をかけ、長い時間を経て、ある意味ではこじれにこじれてしまったこの問題の解決のためには、常にその当事者の気持ちをおもんばかって積極的に言葉の中でもあらわしていかなければならないというふうに私は考えております。商工会議所の方々にもお願いをしているという事実も耳にはしておりますけれども、問題は、その今残されている1企業、1大地主さんに対しまして市は今何を考え、何をどのようにしているかということを明確にして、その努力を明らかにしていく必要がある。これが問題解決への何よりも基本的な市としての姿勢であるということを私は申し上げたい。
三浦縦貫道のI期工事が12年度に完成をする。既に過去2年間にわたってⅡ期工事への調査費がついて、先ほどの部長さんのお答えによりますと、今年度もついたようだと、まだ確認をしていないようですけれども、そういうご答弁がございました。あるいは私の県財政に対する気苦労からの話で終わるかもしれませんけれども、これも横須賀市にとりましては、三浦へ高速道路を引いてくるための犠牲だという議論があったのも事実でございますので、それらにやはりこたえるためにも、常に積極的に表面でそれがとらえられるような努力というものを市としてあらわすべきであろう。これも他市に対する外交上の一つの姿勢ではないかという思いがいたすわけでございます。
この約2,000万円弱の毎年ついてまいりました調査費そのものが多いのか少ないのかという議論は別にございますけれども、決して今年度それがついたから12年度にそれがまた同じようについて、計画どおりにここに進んでくるという保証はないわけであります。いよいよ財政は苦しくなるでありましょうし、神奈川県の財政事情が一挙に好転をするとは思えないからであります。横須賀市に対する気持ちのあらわし方、そして市民が願望しているこの
三浦縦貫道への期待とともに、常に前向きに、より積極的に運動を展開していただけるお気持ちをあらわしていただければ幸いだと思います。ただ県に頼んであったからいいというものではなく、予算獲得につきましても、例年どおりついたであろうというような、一方の見方からすれば惰性に流されているような受けとめ方をせざるを得ないようなことは一切ないようにお願いをいたしたいというふうに思います。
それから最後のごみの問題でございますけれども、ああした迷惑施設でございますので、地主、区民の方々からの苦情は以前からやはり常に耳にしております。具体的に今挙がってまいりましたかさ上げ、あるいは延命策というような文言に対するご不満を漏らす方も現実にいるわけでございますから、ご理解を得るための接触の仲立ちはいつでもする用意がございます。
そして水質データの開示の件でございますけれども、これは記録がはっきりと残っておりませんで、言った言わない、聞いた聞かないという問題も一部ございました。しかし、これらの点は、あくまでもこういう迷惑施設、最近ではダイオキシン問題が最たるものでございますけれども、この水質の問題も今すぐ地下水に流れ込んで即害が出るという性格のものではございませんで、時として10年をかけ、時として50年を経て表面化、問題化するということは間々あることでございますので、より慎重に市側は、行政側は対処しなければならないと思います。もし行政のほうで費用負担をしてくれるならば、地主側で他の研究機関にそれをゆだねてデータをとってみたいというご希望すら出ております。これも一つの行き方だと思いますので、どうぞ積極的に行政側から公開、開示に乗り出していただいて、すべてガラス張りにしてご協力を仰ぐ、これは今現実の問題として出ております毘沙門地区のみならず、これからどこの地区にごみの
最終処分場を求めるとしても前例として出てくる問題であろうと思われますので、そのようなお取り組みを再度お願いを申し上げておきます。
2回目を終わります。
○議長(藤佐 宏君) 久野市長。
〔市長 久野隆作君 登壇〕
○市長(久野隆作君) 5番議員の2回目のご質問にお答えいたします。
まず行革の問題でございますが、先ほどからもお答えしましたとおり、市として私どもの姿勢が、例えば管理職手当の削減だとかいろんなことをやってまいりました。これは私も含めて助役、収入役あるいは部長、課長の皆さんのそういうものも圧縮してきたり、この数年間やってきたわけでございます。それから時間外の圧縮などもやってまいりました。そしていよいよボーナスについて触れるスタンスを決めるための準備をしたわけでございます。そして、とにかく当面、本年度の人件費の削減の方向のスタンスを、一番重要なこのボーナスカットという形でスタンスを固めながら入らせていただくということを全員で確認するという意味で今回やらせていただきました。
もちろんこれはご議論として、私のカット率が50%というのはどういう根拠だということですが、これは政治的にも行政の長としてもみずからの姿勢を示す意味で、県等それぞれいろんなご姿勢を出されました。私どもは強いて言いますと、そうしたものを一つの参考にさせていただきながら、当面、私としましては50%から入らせていただくことがいいかなということで、そういう選択をさせていただいたわけでございます。これはことしに限ってということでございますが、しからば来年度もこのボーナスの問題をどうするかというのは依然として課題は残ります。
賃金体系の、例えばこれからラスパイレス指数などのチェックなどもしていかなければなりませんし、今回は定期昇給の延伸などはしなかったわけなんですが、人勧の取り扱いをどうするか。人勧などもマイナス回答が出るのではないかというような声も聞く昨今でございまして、人勧史上あり得ない、人勧をマイナスで答申するなんていうこともあるかもしれないという話が出ておりますが、来年ももう一度、ボーナスも含めて手当、それから給与体系全体についてどう扱うかということは、これで手法も固まりましたので、アップ率、ダウン、アップ、さまざまな形でこういうものをできるだけ――今は政治的に、そして特殊な事例としてこういうやり方をしますけれども、将来にわたって恒常的にボーナスについてどう扱うかというようなことも含めてもし議論を必要とするならば、起こしてまいらなければならないわけでございまして、そういう意味でまず単年度、こういう形で入らせていただきました。
この1年をかけまして、また来年のボーナスをどうするかという問題は当然起こってまいります。その上でどうするか。どこをどう直していくか。それからバランスの問題もございますし、これは恒常的にずうっとこういう形をやっておりますと、どうしてもボーナスが課長より部長のほうが低くなってしまうようなことも起こってしまうアンバランスも出てまいります。こういうアンバランス、インバランスを総合的にみんなで理解をし合う。しかし、今回このボーナスや人勧の延伸や、あるいは定昇についても含めて議論を相当いたしました。カットという面でのスタンスは、これで大体出そろってきたわけで、こういう形でボーナスカットをやったのも初めてでございますので、これらを恒常的に見ていった場合に我々はどう是正をしていくのか、上下でどういう理解をしていくのかということが大変重要でございました。係長以下の、特に労働組合の諸君の気持ちなども十分踏まえて、上下のインバランスなどを恒常的にやった場合どうするかというのは当然起こる問題でございますので、このままの形でまた来年お願いすることもあろうかと存じますし、私のボーナスなどももっと切り込まなきゃならない事態も起こるかもしれませんので、こういうスタンスから入らせていただきました。
いずれにしましても、原則を踏まえつつ柔軟に、とにかく一つ一つやりながら納得づくでみんなが恒常的に人件費のウエートを、とにかく伸びていく、どんどん伸びてしまわないようにどうするか、ここが大事でございますので、こういう入り方をさせていただいた次第でございます。
ご指摘いただきましたような問題点も裏返して言いますと、長期的に一体本当にどういうふうに行革に取り組んでいくのか、真剣に取り組めということでございますが、そういうことをやりながらやがては体系化していかなきゃならぬわけでございまして、ある程度固定化させて、うちのボーナスのあり方はこういうふうにしていきたい。手当のあり方もこういうふうにしていきたい。そのインバランスを、アンバランスをこのように直していきたい。それは職務職階制などについての導入もうたっておるわけでございますから、それらとの関連の中でやはり決まっていく問題かとも思いますので、今のところ部長級、課長級、係長級、そして一般の職員との、それからそれぞれの業務に携わっている職員とのそれぞれのバランスなども多少崩れておるわけでございますから、これは恐らく県の場合もそうだと思うので、全体的にそうしたものを今は緊急でこういうふうにやりながら、同時にトータルで総合的に調整する時期、調整時期が必ず来る。その中で民営化がどのくらい進むか、勧奨退職制度がどう生かされるか、そして業務委託が人件費ではない形でどういうふうになっていくか、そういうことのトータルで全体のバランスを、やっぱり5年、10年かけてやっていくのかなというふうに思っておる次第でございます。いずれにしましても真剣に取り組んでまいりますので、よろしくご理解のほどをお願いいたします。
それから2番目の小網代の問題は長い年月が本当にたっておるわけでございますが、いよいよ最後のところに来ておるわけでございまして、ただ、私のほうはゴルフ場のことをめぐって、大地主さんと企業側はどうしてもゴルフだということで私も一生懸命やらせていただきました。そしてあのような経過でゴルフをあきらめたことに対するおしかりも私はやっぱり受けたわけでございます。その過程で、とにかくこの森の問題は、大地主さんも直接県とご自身が交渉をされるということでおっしゃられました。したがいまして、形の上では今は県と地主さんが中心になって直接にやっていただいているわけでございます。今部長のほうからお答えしたようにもちろん我々はサポートもやらせていただいておりますが、このゴルフをあきらめたことに対するご感情も含めて、これからの未来に向かってのお話し合いをさせていただく雰囲気と環境も徐々にできつつあるのかなというふうにも思っております。先ほども大変たくさんの皆さんにご支援をいただいてご助言もいただいたり、また応援もしていただいておりますので、これを大事にして解決に当たってまいりたいと思います。
それから2番目に、市の責務の中に関係機関及び関係団体との協力体制の確立とありますけれども、たしかこの条例をつくるときには、警察ですとか、近隣の住民というか区長会ですとか、それから京浜急行、鉄道事業者と協議をしながら考えていく、整えていくという話をなさっていたと思いますけれども、それは引き続きどのように進んでいるのか。
この条例の7条の中に、鉄道事業者及び一般乗り合い旅客自動車運送業者は、旅客のために必要な自転車、駐車場の設置に努めるとともに、市の実施する自転車等の放置防止のための施策に積極的に協力しなければならない。これは条文の中にあるんですけれども、実際に鉄道事業者に対して市がどういう働きかけをして、駅周辺の整備、また駐輪場に対する民間の協力を呼びかけ解決をしようとしているのか、その進みぐあいについてお聞きをしたいと思います。
このことについては、以前にも駅の広場の考え方ですとか、それから駐輪場がある場所と反対側のほうの場所、駅は四方八方から人が来るわけですから、一方方向だけではなくて、やはり電鉄の協力で民間の駐車場の一部に駐輪場を設置することができないか、市として働きかけてほしいというような声も伝えましたけれども、そのことについての対応がどうなっているかをお聞きしたいと思います。
そして3つ目に、先ほど申しました撤去した自転車の処分の問題です。撤去台数はこの2年半でどのような変化をしているんでしょうか。一部では定期使用の申し込みの数が減っているというようなこともちょっと聞いたんですけれども、実際に撤去台数、どのぐらいの変化をしているのか。そして、菊名の分庁舎の裏に今、50~60台雨ざらしになって置かれている自転車があります。新しい自転車の保管場所がアリーナの横に今つくられているわけですけれども、そちらのほうには、そちらへ移動して以降の放置自転車が置かれています。一体いつまでそのまま放置自転車をもう一回市が放置しておくのか、その辺のところをお聞きしたいと思います。
先ほどごみの処分場のことも出ましたけれども、今ごみを減量化する、分別をして有効利用できるものは本当に資源化をする、これを市が真剣に取り組む姿勢を持たなければいけないときだと思います。そういったときに、一方で本当に使えるようなきれいな自転車もあるんですけれども、取りに来ないというだけで1年も2年もほうっておいてさびるに任せるということが本当にいいのかどうか。そういうことを、例えばこれがすぐ可能かどうかわかりませんけれども、区によっては環境事業課を通じて有価物のところに出された自転車のリサイクルをやったり、それから自転車ではなくても、市民センターの掲示板を通じてリサイクルをやっているといった例はこの三浦市でもやっているわけです。そういった市内での市庁舎内の協議もしながら有効なリサイクルの仕方、そしてそういうことを考えていくことが市民にとっても放置自転車の措置がそういうところにまでかかわってきているということで関心を呼び戻して放置を減らしていくことに結局はつながるというような、そういうこともあるのではないかと思います。
広報で年に1回自転車条例のこと、そして定期使用の受け付けの問題が「三浦市民」で知らされるわけですけれども、それだけではなかなか三浦市がやっているこの放置自転車に対する事業のことを市民に知らせるというのは十分ではないのではないかと思います。そういった意味でも、放置自転車の処理の仕方について市としてのお考えを聞かせていただきたいと思います。
以上で1回目を終わります。
○議長(藤佐 宏君) 久野市長。
〔市長 久野隆作君 登壇〕
○市長(久野隆作君) 1番議員さんのご質問の総括部分について、まず私のほうからも関連があると思われる部分について一定の発言をさせていただこうかと存じ上げます。
1番目の初声の学校給食の共同調理場の件についてのお尋ねでございまして、これは今、教育委員会のほうが、ご指摘のようにいろんな考えを持って協議機関も設けられ、ご協議に入る過程でさまざまな意味でさまざまなお立場から議論が起こりましたし、実際には社会的な運動が起こったことも事実でございます。その時点で今、私ども行革の立場からどういうことでこれを受けとめているかを少しお話し申し上げたいと存じ上げます。
私のほうは、基本的にはこの施設の統合あるいは将来的に
行財政改革の中でどういうあり方が正しいかということについてはまだまだこれから議論をしなきゃならない部分があろうかと思うわけでありまして、せんだっての1番議員さんのご質問に対する答弁打合会、部長級の連絡会でございますが、ここでも私が指示を申し上げたのは、とにかくご指摘のように1960年代から70年代、80年代にわたりまして小・中学校の学校給食をやった環境と現在とはかなり違ってきたことも事実でございます。児童・生徒の皆さんの数、そしてそれぞれの学校の動態も違ってまいりましたし、在校生の給食を受けようとする方の数も全く違ってきておりますから、当初の調理場のような形で入っていったことが今の現状にぴったり合っているかどうかというような問題も一つは残るわけです。それから、1人頭の学校給食員の皆さんが生産をされている、つくっていただいております給食数なども時代とともに変化してまいりました。
そういう中で、議会でもご議論いただいておりますように、全体的に我々のこうした行政コストをどう下げていくかという過程の中で直営方式の問題点も逆に出てまいりまして、実際に調理をしていただく日数と、いわゆる公務員としてお働きいただく労働条件などを踏まえますと、これは当然コスト論から民営化論も出てまいるわけでございますし、あるいは別な雇用の仕方で方法ができないかというようなことも私も一生懸命考えてまいりまして、そういう問題提起を行革側からは出させていただいております。
ですから、問題はやっぱりコストを下げる民営化論、いいアルバイターを組織したらどうかというような雇用条件の改良、あるいは公務員としてやった場合でもいろんなやり方はあるだろうというような議論も大いに今、1番議員さんのおっしゃった学校現場の先生方、これは教職員組合の皆さんもそうですし、それから父兄の皆さん、子供会の皆さん、教育関係者の皆さん、母親クラブの皆さん、いろいろご意見、討議いただいているわけでございますが、そういう方ともご一緒にやはり学校給食のあり方、1960年代から80年代とは違った意味で、21世紀にどんな形でこの少子化の時代を迎えた中で我々は物を考えさせていただくことができるだろうかということでは大いに私たちも議論したいなということをこの間も確認しております。一つの問題を通して、これだけ皆さんお考えいただいたわけでございますし、とりわけ初声地区の皆さんにとっては大変な関心事であったことは事実でございますから、それぞれお子さまをめぐって、あるいは地域の指導者をめぐってご意見が出るのは当たり前でございますので、これを大事にしていこう、お互いにただ敵対し合うんじゃなくて。
ただ、問題は、我々は行革の立場からもやはりきちっと将来を見据えて学校給食調理場を市がどんな責任でつくり管理し、そして行革の方針に沿った民営化路線をもし本当に実行していくということになりますと、どういう形で調理場があるのがいいかまでさかのぼって大いに議論をしてもらおうじゃないかというようなことを私のほうは教育委員会側に対して要望したところでございます。
したがいまして、昨年からのこちらの動きに対して市民から出たさまざまなご意見も逆に集約化させていただく。そして、そういうご意見を出された方にも、逆に情報も出させていただく。しかし、やはり根本でございますコストを下げさせていただく。これはもうまじめにやらないと、やはりこういう事業自身を維持することもなかなか大変だろうと思うわけでございまして、コストを下げさせていただくために合理的な方法はないだろうか。
それから、同時に福祉給食などもあるわけでございますから、そういうものも含めて総合的にどういうあり方が一番正しいのかということも根本に立ち返って、この際、ご異論が出たわけですから、そのご異論を受けとめつつ、逆に大いに議論をしていただきたいというふうに教育委員会側には私のほうの立場としては申し上げた次第でございます。
いずれにしましても、今、教育委員会、これだけのご意見が出ておりますから後ほどご答弁申し上げると思いますけれども、それに対し一つ一つ誠意を持ってお答えしながら一緒に考え、一緒に解決する。その中で給食棟の場としてのあり方なども民営化論などと絡めて、私のほうも大いにやらせていただこうか、こんな気持ちでいるところでございます。
2番目の駅前のバイクのことでは大変前進した面もあると私は思います。そういう意味ではまだ不十分であることもよくわかっておるわけでございます。基本的には私どもは今、これも少し時代的にはその目的が違ってきておりますけれども、鉄道輸送力増強会議というのが県下全体でつくられておりまして、京浜急行に関するいろんな行政側の要望を調整する機関も設けて、京浜急行の部会長を私が仰せつかっておりますから、毎年これを集約化して駐輪場の整備だとか駅舎の改良だとか、あるいはエレベーターとかエスカレーターの増設だとかということが、現在ただいま輸送力増強よりも、むしろほとんどそこに集約化するような内容の検討機関を設けておりまして、基本的にはそこから出発しておりまして、我々も三崎口の駅舎改造あるいは三浦海岸の駅舎の改造というものを中心に要望を継続してやっております。
ただ、具体的にはそれがまだ見えてきておりません。というのは、開発絡みの、三崎口のほうは依然としてまだあそこの開発プラン、マスタープランをつくるときにも、京急さんのお考えと我々のお考えと詰めもいろいろやっておりますけれども、全体としてやはり三戸・小網代の開発と絡んで、先ほど5番議員さんのご質問にもございました将来にわたっての保留フレームなどを含めた都市をどのようにつくっていくか、その中で三崎口はどんな位置づけになるか。そしてそのために、例えば入り口の問題論なども、もう一つ東側にできないかとかいろんなこともやってまいりました。その中で現在のところはちょっといじくれないということで、そんな過程から駐輪場の問題もまだちょっと前進していない部分があろうかと思いますが、しかし、京浜さんも、これは先ほどご指摘の法に基づくそういう協力ということで、三浦海岸、三崎口を含めてさまざまな形でご協力をいただきながら適地を選んで駐輪場を設けさせてもらって管理をさせていただくようなことには、一つ一つ協力もしていただいているところであります。
三浦海岸などの駅舎改良ではエスカレーターの問題なども含めて今やっておるわけでございますから、いずれは三崎口の全面的な駅舎改良などという時代も入ってくると思うわけでございますが、今ご指摘のように、それでも中間として今やれることがあるかないか、これはちゃんとやってまいらなければなりませんので、基本は今、私が申し上げたような体系の中で一つ一つ処理をさせていただきますけれども、間違いのない対応をいたさせたいと思います。具体的には担当からお答えいたさせます。
○議長(藤佐 宏君) 教育長。
〔教育長 高木 勇君 登壇〕
○教育長(高木 勇君) 1番議員さんの学校給食に関しますご質問に対して教育委員会として答弁をさせていただきたいというふうに存じます。
昨年の9月、そして12月と、この問題につきましてはいろいろご意見を賜りまして、私どもも部内へそれぞれ持ち帰りまして大変参考にさせていただいているということにつきましては、改めて私どもとしましても今後ともこういう議論をしていただいてご指導いただきたいというふうな気持ちでいっぱいであると、まず冒頭申し上げたいというふうに存じます。
この問題については今、市長から
行財政改革関連で基本的な考え方を示していただきました。それを踏まえた上で3点についてちょっと答弁をさせていただきたいというふうに存じます。
1つは、検討委員会の件でございますが、これは先ほど1番議員さんのお話の中にもございましたように、O-157関連、そして老朽化の問題に合わせて本市の少子化の問題、そして大きな大綱でございます
行財政改革というふうな課題、こういったような問題が当然、学校給食としても取り上げなくてはならない課題であるというふうに私が認識いたしまして、そして関係の課長、そして給食担当主幹等を含めて、これに対する検討を命じたのがこの検討委員会であることをまずご理解いただきたいというふうに存じます。これが統廃合検討委員会というふうな形で外に出ていったわけでございますが、そういう意味合いで、私の責任においてこの検討委員会の問題については対応しなくてはいけないというふうに考えているわけであります。
この
行財政改革の問題に対応する、老朽化の問題に対応する。これも思いつきだけでもって対応するわけにはいかないわけでございまして、それに対して十分内部検討を加えて、殊にこの問題については財政等の問題がございますので、そういったような背景のデータをしっかりそろえるというふうな指示をしてまいりました。
先ほどご指摘いただきましたような、まず第1点、新規に建設をする場合、それから統廃合という選択肢もあるであろう。3番目に、初声調理場あるいはいろいろな諸般の事情を考えて、現状の改善等を含めて指導していくというふうなこともあろうかというふうなことを、その切り口として統廃合というふうな問題が出てきた。それに対して検討を担当としても加えてくれました。建設工事費1億4000万というふうな数字を出しているわけでありますが、新規に建設をする場合でも、建設工事費あるいは機械・備品費、解体撤去、こういったような諸費用が出てくるわけです。これらの積算をきちんとした上で財政フレームとの兼ね合い等も考えなくてはいけない。
また、仮に統廃合というふうなことを考えた場合に、これを2つ目の選択肢とした場合に、三崎調理場、南下浦調理場でこれを受けるというふうな場合に今の施設で耐え得るのかどうか。機械・備品整備、そういったようなものはどうなのか。特に三崎の調理場の場合には汚水処理施設の問題が非常に大きな課題になってくるだろう。そういう三崎、南下浦の調理場を使った場合、また、じゃ単独に南下浦だけでもって数だけで、給食の調理数だけでもって処理した場合に、じゃ南を仮に想定した場合、施設改造の工事はどのぐらいかかるのか、あるいは機械・備品についてはどういう改善をしなくてはいけないのか。
現在、給食共同調理場方式、単独調理場方式もそうでございますが、調理場方式につきましてはドライシステムが非常に声高く衛生管理面を含めて進めようというふうな指導もあるわけです。これに対して設備改善といったような場合に補助メニューがどういうふうにあるのか。今、補助メニューにつきましては、新規に建設する場合、これに対する補助メニューもあるわけです。該当する起債等もある程度認められるというふうなデータも今出てきているわけです。
それらを含めて検討してきた場合に、一つの切り口として現行の調理場の処理能力、三崎、南でもって初声分の対応が可能であるという前提で統廃合を検討するというふうな形で、切り口としてこれに取り組んでまいりましたけれども、今申し上げましたような工事関連の諸費用等を含め考えてまいりますと、調理処理過程が以前と比較にならないほど安全面を含めて変化してきている。そういう意味合いで、いずれの場合についても大規模な補修工事が必要だというふうな報告を私のほうに先般出してまいったわけです。これは市の財政フレームとの関連もあるわけでございますけれども。したがいまして、現状況における検討の結果、数値等を勘案しました場合に統廃合というふうなものを、そういう考え方については改めて見直す必要があるであろうというふうに現在考えているところでございます。
これが平成11年度にこの問題を多少でも進展を期すならば、やはり予算的な措置もあるというふうな部分もございましたけれども、統廃合そのものを見直す必要があるという判断を私が現時点でいたしておりますのは、今年度、平成11年度については大きな課題でございます耐震度調査等予算化していただくというふうないろいろな予算関連の問題もあるわけです。
それ以上に、今回、今市長も述べていただきましたこの問題についてはより深い関心をそれぞれの分野からお寄せいただいて、私もそれをシビアに受けとめるというふうな状況でございますので、1点目、検討委員会、2点目、現在の財政状況から見て、いずれの場合についても相当の経済的な負担がかかるというふうなこと。そして、3点目に申し上げたいのは、そういう意味合いで今後、今市長が基本的に申し上げました、私も
行財政改革の方向性、民間委託を含めまして、この学校給食というのは一つのタイムスケジュールの中できちんと整理し、そして位置づけをしていかなくてはいけないという市長の指示も今述べられましたが、ご指摘もあるわけです。
そういう意味合いで
行財政改革の年度に沿った一つの、改めて見直しの中でもって平成11年度検討を加える必要を今実感し、そしてそれに取り組まなくてはいけないというふうに今、事務局レベルにも指示をしているわけでございますが、それにつきましては、今ここでまた申し上げますと、名前がひとり歩きするおそれもございますけれども、多方面、民間含めてPTAからもご意見をいただいております。それらを含めまして一つの懇話会というふうな組織をつくりまして、先ほど議員ご指摘いただきましたような皆さんでこの給食を考えていくというふうな方向性を出し得るような、ともに考えていただけるような、そういう機会、組織、一定のものを、これは検討委員会とは全然別個の、よりもっと皆さんのご意向をちょうだいし、そしてそれをそんたくし得るような、そういう機会を持った、そして民間委託を含めた、今市長が申し上げたような
行財政改革路線といったようなものもあわせて一緒にお考えいただいて、そして本市の学校給食のあり方というものを改めてそういう場所で十分にご議論をちょうだいしながら、そして本市の学校給食の方向性というものを市長部局とも連携を図りながら財政フレームとの調和を図りながら、そしてよりよい学校給食のあり方というものを模索してまいりたいというふうに考えておるわけでございます。
最後に、私も49年にここの学校教育課長をお受けしましたときには、三崎地区の給食が行われないという現状もあったわけです。その後、本市としては今、数少ない中学校の学校給食を実施している、そういう一つの大きな効果も持っているわけで、これらを、本市の学校給食のあり方というものを十分尊重しながら、この問題に対応してまいりたいというふうに考えておりますので、今後ともご意見を賜りたいというふうに存じます。
今、冒頭、市長が述べていただきました
行財政改革路線の中で、この民間という問題を含めて学校給食を位置づけていただいて、本市の学校給食のよりよいあり方を一緒に考えさせていただければ大変ありがたいというふうに存じまして、3点に区切ってとりあえず答弁をさせていただきたいというふうに存じます。
○議長(藤佐 宏君)
都市整備部長。
〔
都市整備部長 松井 久君 登壇〕
○
都市整備部長(松井 久君) 1番議員さんのご質問のうち放置自転車の対策事業、駐輪場対策ということでご質問がありましたので、ご答弁させていただきたいと思います。
ご承知のとおり、この放置自転車対策事業、これは平成8年9月に条例が施行されて以来、約2年近くが経過してきているわけでございます。この間、自転車等の利用者への啓発活動あるいは放置自転車等の移動業務、これを詰めまして、最近では放置車両、これは月数台にまで減少してきております。こういう点からしますと一定の成果があらわれてきていると言えるのではないかと考えております。
現在市が管理をしております駐輪場、これは三浦海岸駅に2ヵ所、これは390台を2ヵ所で収容ということでございます。それから、三崎口駅にも2ヵ所、この三崎口駅の2ヵ所で300台収容と。合計690台収容可能な駐車場ということで現在市が管理をしております。
今までこの駐車場の利用状況、こういうものを2年半近くいろいろと市としても調査をさせていただいております。その中では利用者の数、これから言いますとおおむね収容する駐車場のスペース、これが何とか満たされていると考えられております。ただ、問題は三崎口の場合、この場合は2ヵ所ある駐車場、これがかなり利便性に差があるということもありまして、三崎口駅前のこれは第2駐車場になりますけれども、ここに利用者の数が殺到して集中してしまっているという状況等がありまして、三崎口周辺につきましては、この利用状況、駐車場対策ということについてはまだ課題が少し残されているのかな、そんな感じを受けております。
それから、ご質問のありました、まず撤去方法でございます。現在放置自転車、これにつきましてはいきなり撤去というわけにもいかない部分もありますので、1~2度注意をしてから撤去をする。注意に従わない、こういう場合には撤去をさせていただく。撤去した場合にはそこに撤去したということがわかるステッカーを置いていくというようなことで処理をさせていただいております。
現在、撤去台数、それから変化でございますけれども、これは当初、条例施行当初でございますので、かなり撤去をしたという経過があります。条例施行は平成8年9月、途中からということですので、9年度と10年度──10年度はまだ3月が残っているわけでございますけれども、この比較をしてみますと、9年度では撤去台数、これは約ですけれども、月50台を撤去した。これは業者委託によりまして月3回の撤去作業を行っております。この中で月50台を平成9年度では撤去した。10年に入りまして、これがかなり減少をしてきております。大体今のところ平均しますと月6~7台ということでこの条例の趣旨が少し徹底されてきたのかな、そんなように受けとめております。
それから処分台数でございます。現在条例上ではこの撤去した後6ヵ月間保管をしてございます。この6ヵ月保管をして引き取りに来ない自転車、バイク等については、これを市のほうで処分をするという規定がございます。現在6ヵ月過ぎても引き取りに来ない自転車が約70台ほどございます。それから、現在撤去して保管中の車両、これは今、初声の入江のほうに保管事務所を設けて保管をしているわけでございますけれども、ここに保管車両が──これはまだ6ヵ月たっておりません──約30台ございます。
ご質問のありました、それでは6ヵ月過ぎた処分車両、これをどうしていくのかということでございますけれども、この辺は、当初担当としましては県の二輪車安全普及協会に委託をしまして、処分車両を整備点検した後、市民に安く販売しようという計画を持っておりましたけれども、6ヵ月もたちますとなかなか再利用がしにくい部分、保管場所も屋根はついておりますけれども、ほぼ風、雨が通ってしまうようなところでございますので、6ヵ月たちますとなかなか再利用が難しいということもあります。この点につきましては、先ほど1番議員さんからご指摘を受けましたように、また環境事業課等関係機関とその辺は今後の対策について検討させていただきたい、そんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○議長(藤佐 宏君) 途中でございますが、暫時休憩いたします。
午後3時09分休憩
────────────────────────────────────────
午後3時46分再開
○議長(藤佐 宏君) 再開いたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
1番。
〔1番 石橋むつみ君 登壇〕
○1番(石橋むつみ君) それでは、2回目の質問をいたします。
初めは学校給食共同調理場の問題についてです。
先ほど市長と教育長からご答弁をいただきました。市長の答弁の中では行革の立場から、行革の方針に沿った民営化もというような言葉がありました。私が考えますのは、行政改革、本当の意味の行政改革というのは本当に市民の立場で行政の無理やむだがないかどうかを見てどういう方法がいいか、本当に有効に税金を生かす使い方をするにはどんな行政施策が必要か、そういうところにあると思っています。行革、民営化、一つのつながりのような、合い言葉のような形で民営化すればコストが下がる。そういう見方は正しくないと思っています。
今、給食の問題でこれだけ議論が広がってきている。本年度中かけて討論をしていく、検討をして方針を出すと教育長もおっしゃっていますけれども、その中でやはりどういう形での学校給食が一番いいのか、子供たちの食と健康を守る立場で、この三浦でしかできないような学校給食のあり方をぜひとも全市民的に考えてほしい、そういうふうに私も思っています。
教育長のご答弁の中では、検討委員会を昨年の夏に発足したんですけれども、教育長の責任でつくったとおっしゃいました。教育委員会の管理職の方数名と、それから調理員さんの代表と栄養士さんの代表ということでしたと思います。その後、調理員さん、栄養士さんが3調理場から出るということで、たしか10名ぐらいで検討委員会がつくられていたと思いますけれども、先ほどのお話の中で統廃合を見直す必要があるという認識をされているというお答えがありました。統廃合という名前のついた検討委員会というのが、やはりそぐわないといいますか、最初の話があったときに、最初に統廃合ではなくて、どんな学校給食をつくっていったらいいのか。初声だけが古いわけじゃなくて、あと10年もすれば南も三崎も30年ぐらいの建物になっていくわけですから全体を考えた検討が必要じゃないかと私も申し上げてきましたけれども、そういう意味でこの検討委員会、ぜひこの統廃合を見直す必要がある、その立場で全体を考えられるような検討の場というものに切りかえていくというか、何か民間の方も含めて懇話会をつくったらどうかというようなお話も先ほどありましたけれども、形はいろいろあると思うんですけれども、全体を考えられるようなことを続けていっていただきたいというふうに思います。
この検討委員会に入っている栄養士さんも調理員さんも含めて教育者だと思うんです。学校の先生だけが教育者ではなくて、やはり学校にかかわっている方々も含めて教育者というふうに受けとめる必要があるのではないか。子供たちの健康のこと、食事のこと、そういったことを一緒になって考えて、その地域でどういう給食を豊かに、中身も含めてやっていったらいいかということを日夜考えておられると思いますし、この間いろんなところで話がされた中でも、父母の人だとかPTAの役員さん、そして初声の場合は地域でやはり一番最初に学校給食を始めてほしいという運動があって初小で始まったという歴史も私も聞いていますけれども、やはりそのころのことを思い出されて、同窓生というか、地域のお年寄りの方の中でも大変関心が深いということも聞きました。本当に地域が一緒になってこういうことを考えていくということは大事なことだし、この三浦で、それはもっと発展させることができることではないかというふうに思います。
先ほどの質問の最後のほうで、12月議会に出された陳情や署名、今回出されている要望などについてどのように受けとめておいでですか、お答えいただきたいというふうにお聞きしました。これは議会あてですとか市長あての要望ですから、それについてどういう態度ですというふうにはもちろん教育委員会の立場ではお答えになれないと思いますけれども、ただ、それだけ地域やいろんな団体のところで声が広がっているという事態についてどのように考えていらっしゃいますかという意味で質問したつもりです。ちょっとそのことでお答えがなかったのでつけ加えておきたいと思います。
続いて、駐輪場のことです。
駐輪場のことでは大方説明をいただきましたけれども、1つは、市民の方への指導といいますか、適正な駐車方法の指導啓発というところに関するところで、今それが市民サービスの面でも、また市民の方に理解されるように十分できているかということですけれども、先ほどの数でいいますと、今まで──最初の年は月に50台撤去されていたものが今、月に大体6~7台になってきている。これは徹底されたからではないかというふうにもおっしゃっていました。確かにそういう面もあるかとも思いますけれども、ちょっと聞いたのでは、警告を発して7日間たったら撤去しますというので、1週間に1回だけ券売機で券を買って、あとの6日間は澄ましていてという方も中にはいるとか、それからいろいろ市民のほうも知恵を絞って、三浦海岸で言いますと境川のところは、本当にどう見てもあそこは半分は歩道ですから、川にふたをしたところでずっと遊歩道になっているわけですね。ですから、駐輪場なんだか歩道なんだか、市は駐輪場だと言っていても、市民の方にはこれは歩道の一部分じゃないかという認識で、ここは無料で置いてもいいんでしょうと思われる方がいつまでたってもいるとかいろいろなことがあります。
だから、必ずしもこれは台数が少なくなったからといって徹底したと思うだけではちょっといけないかな。徹底してきた部分、理解されてきた部分は確かにありますけれども、やはりもうちょっとサービス面で十分にする必要があるんじゃないか。例えば境川の三浦海岸のはまゆう書房の横ですけれども、あそこにも券売機が置けないかどうか。川にふたをした地盤ですから、機械を置いたり、こういう雨よけを立てたりするのが難しいというような話も聞きましたけれども、やはりそれはあそこの場所で遊歩道を兼ねて川の上にふたをした地盤のところで駐輪場も兼ねるという、そのこと自体がちょっと難しい問題なのではないかな。本当に駐輪場に適した場所なのかどうかということも含めて検討が必要なのではないか。それには、先ほど2番目に言いました関係機関、特に電鉄との協力関係、そういったことももっと具体的に深めて進める必要があるのではないかと思います。
担当の方に申し上げると、営利企業なのでそうお願いもできませんというふうにおっしゃるんですけれども、やはりこの条例の中身にはちゃんとそういう鉄道事業者はこの施策に積極的に協力しなければならないと書いてあって、こういうことも含めてきちっと協議をした上でこの条例をつくっているわけですから、そういった意味では十分な協力を求めることも不可能ではないのではないかと思います。
また、三崎口で言いますと、駅周辺の民間駐車場、バイクしか受け付けていないんですけれども、例えばバイクのところ、バイク1台分のところに2台分自転車を置くというようなことで半額ぐらいとか、市の駐輪場と同じぐらいの値段で置けるようにするとか、いろんな検討方法はあると思います。
それかからもう一つ、三崎口で言えば、七曲りの下の駐輪場、あそこだけが満員ではなくて、100台分のうち─―これは昨年9月のたまたま1日の例だそうですけれども、100台のうち63台しか置いていなかった。40台近くあきがあったということですけれども、あそこも券を買って、もう一回置きに行って、もう一回七曲りへ上がってきて駅に行くという、そういう奇特なことをなさる方というのはよっぽど時間を急がないで電車に乗る方じゃないと、それはできないわけですね。ですから、その第1駐車場のところから階段を県道に向かってつける、そういう検討もしますなんてことを前おっしゃっていたんですけれども、担当がどんどんかわられていまして、この駐輪場の質問を私は毎年1回しているんですけれども、そのたびに担当の方が、責任者の方がかわられているものですから、なかなか──そのことだけで進まないというわけではないと思いますけれども、やはりもうちょっと具体的に使いやすい方向、整備してありますよというだけではなくて、本当に利用しやすい方向へ具体的に進めていただきたいというふうに思います。
それから、定期使用の受け付けの時間ですけれども、これは時間を1時間、何かことしは早めてくださっているというか、昨年からですか、ということです。それでも平日の8時からということは、学校に行ったり勤めに行ったりする人が、家族に頼めばいいんでしょうけれども、自分で定期使用の申し込みに行くというには、休みをとるかおくれるかしなきゃできないわけです。そういう意味でも何日間もやるわけではありませんから、土日に1日時間をとる、そういったことも考える必要があったのではないかと思います。ことしの場合は、もうきょう発行というか、配られています『三浦市民』に書いてしまったので、ことしはもう間に合いませんという話でしたけれども、そういう意味でも、いろいろな意見が出ているのをぜひ検討して──検討してというか、具体的にすぐ取り組むという姿勢で進めていただきたいというふうに思います。
あと、先ほどのリサイクルのことですけれども、アリーナの横のところに土地代は入れないで、建物だけで1,400~1,500万かけて今、自転車の保管場ができています。確かにそれも本当にあそこの場所で保管をするということは必要──そこの場所でというか、自転車の保管場所は菊名の分庁舎で期限があってNTTから返してほしいということがあって、どこかに確保しなければならなかったということですから、保管場所は必要だったんだと思うんですけれども、ただ、そこの場所に30台ぐらい自転車が置いてあって広々あいています。片一方では、菊名の分庁舎の裏に本当に雨ざらしになって五、六十台、さっきの話ですと70台自転車があるんですけれども、そういう部分──私は一つ一つ動かしてみたわけではありませんけれども、十分にリサイクルできるものがたくさんたまっています。そういったことにもすぐ取り組むような姿勢をぜひともとっていただきたい。
最近の新聞記事ですけれども、名古屋市の松原市長が──松原さんのことじゃないんですけれども、松原市長という名古屋の市長が、名古屋港の藤前干潟を残そうということで、名古屋もまたごみの処分場があと2年でもたないということだったんだそうですけれども、この藤前干潟をごみの処分場予定地にしていたのを変更して、そこを残そうということで、2年間で全市のごみを5分の1に減らすという非常事態宣言を出した、こんな記事がコラムでありました。三浦も確かにもうごみがいっぱいになります。かさ上げして県道と同じぐらいのレベルまで積めば何とかもちます。でも、その後どうなるかわかりません、というのではなくて、やはり非常事態宣言をするぐらいといいますか、一つ一つ有価物を有効に使う。本当に取り組む場所、取り組むそれぞれの部署が真剣になって、ごみの問題でも、それから
まちづくりといいますか、この駅前をどういうふうに整備するか、放置自転車をなくして市民の人に理解されるためにどんな努力をするか、そういうことを真剣に考えていただきたい。今ももちろん真剣だと思うんですけれども、もっと具体的に体がすぐ動くような、そういう形で真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。
以上で2回目を終わります。
○議長(藤佐 宏君) 久野市長。
〔市長 久野隆作君 登壇〕
○市長(久野隆作君) 1番議員さんの1回目のご質問にお答えいたしましたが、その部分に対する私に対する再度のご質問の部分だけ、少し私からコメントをさせていただきます。
本当の意味の行革は何かというのは、これは本当に大変大事なことだと思っております。市民の立場、じゃ市民の立場というのは何かということでございまして、これは一般論として今、納税者意識も大変高まってまいりました。自分たちの納めた税金がどういうふうに使われていくのか、あるいは主権者として自分の町の行政運営あるいは都市経営、地域経営に対してそれをどう見るかという中では、やっぱり市民の側、市民の立場に立って
行財政改革は必要だという世論は相当強いわけでございます。その中にはコスト論の引き下げというのは当然あるわけでございますから、これは大きな政府論、小さな政府論も含めまして行政改革の根本的な考え方は、できるだけ官民の役割分担をきっちりして、民に託していいものは託していこうではないか。そして、地方政府といえども地方自治体といえども地方政府といえども、官の役割がどうしても必要なものに集中しようじゃないか。そうしないと、大きな政府論になって税金は下げることができない、税は重くなるばかりであるということが大変な問題になっていることも事実でございますし、特にこれから高齢化社会に向かって介護保険制度も先ほどもご議論させていただきましたが、別な時代要請に基づいて緊急不可欠な、そしてどうしても市民生活、市民の立場に立って必要な財源を確保していくということの中で、一方では民営化論がやはり現在出てきているんだろうと思うわけでございます。
民営化することがだめだ、コストを下げることは正しくないという、この論証抜きで行革に反対するということは時代の要請としても大変厳しいものになりつつあるのではないかと思うわけでございます。ここのところを我々がどういうふうにやっぱり職員のみんなにもわかっていただく、あるいは行革に反対する市民の皆さんにもどうその辺をお話し合いさせていただくかというのが、行革が進むかどうかの一つの側面でもあるわけでございまして、そういう意味で、ぜひひとつ民営化していくことの意味もコストを下げる意味もご理解をいただくような議論も起こさせていただきたいと思います。
行革懇話会の委員さんで一生懸命行革に取り組んでいる委員さんの皆さん、やっぱり学校給食のあり方について民営化論を唱えられた根拠は実にそこにあるわけでございまして、もう今、終戦後と違いまして、やっぱりそういうことを受けて立つ民の力もあるし、衛生上の管理運営、栄養上の配慮なども、これは行政側が責任を持つチェック体制をつくれば十分に民が受けて立てれる時代に入ったということで、これは議会でもご議論いただきましたが、過ぐる議会でこの行政コスト論、人件費論でいろいろとご議論いただいたわけです。その懇話会の市民の皆さんも、時間給に直すと民間よりも4倍高い費用がかかっているということがやっぱり一つの問題になるだろうということはおっしゃっていられるわけでございますから、これも含めてそこで働く、学校給食で働いている職員も一緒に考え合いながら、将来これは厳しい合理化で、首切りなどをやるわけではないわけでございますから、順次民に移管できるほうがいいという方向性についても、やはり初めから反対という立場でなく、市民の立場に立って一緒に考え合っていくということは大変大事なことかというふうに存じ上げる次第でございます。
先ほどのお話の中にも償却思想についてお述べになっていらっしゃいました。民間ならばあの施設の償却がどうなっているか、次にどうしていくのか、これは経営コスト論でありますから、償却思想というのは確かに役所にはないわけで、単年度主義で予算を組んで、かかる費用はみんなかけていくということでございますから、独立採算制の思想もなく学校給食はやってこれたわけでございますが、そういう市民の皆さんから逆に存続論も出ているわけでございますから、そういう方々も含めて私はぜひひとつ民営化の問題、コストを下げる問題も大いに議論をさせていただくということが大変大事な時代に入っているのではないかというふうに存じ上げますので、ぜひひとつ1番議員さんもそういうお立場で一緒に行革の問題もお考えいただきたいなというふうに存じ上げる次第でございます。
1960年代から70年代、この学校給食を始めるに当たっても教育論も結構やられたわけです。当時の市長は一生懸命教育論として、親が子供たちにお弁当をつくる意義などもこの席上でお話しされた市長さんもいるんですね。その方は学校給食は実は反対だったものですから、たまたま選挙では大変こっぴどく批判も受けたわけですけれども、それは冷静にその方のご意見を聞いていると、やっぱり教育論も入っていたんですね。その中でこの学校給食の導入が起こりました。
当時は実はこの学校給食を導入するころは税収が30数億しかない時代です。人件費が30数億食っちゃっていた時代ですね。ですから、下水道もできなかった。そういう中でも優先して学校給食をやっていったというのが歴史の流れだったと私は思うんですが、今私たちは、一方では75億まで税収が伸びましたけれども、やっぱり下水道は下水道で言えば別な要請にもこたえていかなければならない、あるいは介護保険もちゃんとやっていかなきゃならない、福祉はもっと充実しなきゃいけない。別な意味で要介護を必要とする行政需要というのはそのときよりもっと高まってきたというふうにも思いますので、そういう意味でこの1970年代、80年代までにかかった学校給食の総トータルな総括といいますか、歴史的総括も含めてやっぱりやっていく必要があるんじゃないかなと思うわけで、先ほど私は余計なことでございましたが、教育委員会のやってきたことに対して、そういうトータルな議論をぜひやっていただきたい。その中で3地区の給食棟のあり方が、例えば3つ必要なのか2つなのか1つなのかというようなこともやっぱり総合的にやるべきではないかという議論をやっていただきたいということを要請いたしております。ぜひひとつそういう立場をご理解いただきまして、民営化論についても耳を傾けてやっていただきたい、このようにお願い申し上げる次第であります。
○議長(藤佐 宏君) 教育長。
〔教育長 高木 勇君 登壇〕
○教育長(高木 勇君) 1番議員さんの学校給食に関する2回目のご質問にお答えさせていただきたいというふうに存じます。
まず1点目でございますけれども、先ほど申し上げましたように12月の議会のご議論等も受けまして、私が担当に命じましたことはともかくしっかりした内部資料をつくれということでございまして、それについてはこたえてくれたというふうに存じております。ただ、申しわけないのでございますが、若干私の都合で1ヵ月ばかりロスをする期間があった、これはまことに申しわけないと思っておりますけれども、その後のデータを一応私のほうでもそれぞれの担当からもらってしかるべく、思いつきでない具体的な検討材料を得ておりますので、まず今まで1回しか検討委員会を開いていないじゃないか――これもそれぞれ建設担当、そして補助メニューの研究、それぞれセクションごとに仕事をさせておりましたが、あるいは機械につきましてもどういう機械が必要なのか、あるいは放水処理はどういうようにしたらいいのかといったような、やはり相当精密なデータを要求いたしましたので若干時間もかかりましたけれども、私のところへ整理がついてきております。
したがいまして、この私に届けられましたデータをもとにして、まず検討委員会は一応第1回目に続いてそのまとめをしなくてはいけないだろうというふうに存じまして、その後、先ほどちょっと申し上げました、今、市長からもお話しございましたような市民のコンセンサスを得るような懇話会形式のものに発展して、皆様のご理解を得る方向でこの問題に対応してまいりたいというふうに存じております。
先ほど私は、統廃合について見直す必要があるということを感じているということを申し上げましたけれども、これは市長からもおしかりを受けているわけでございますが、私どものやっています仕事が、あえて申し上げますならば若干思いつき的な、そういうふうに受けとめられかねない、そういう施策の展開の仕方というのがある。これは私も十分反省しなくてはいけないというふうに考えているわけでございまして、今のお話の民営化の問題にしましても、あした民営化ができるというふうなことではなくて、しっかりした見通しを持った、その中でそのスペースの中でもってきちんと位置づけていき、そしてご議論にたえ得るような内容をやっぱり施策者も持たなくてはいけない。そういう意味合いで対応を、私どもの姿勢そのものもきちんとしたものに変えなくてはいけないということを私自身反省しているわけでございまして、そういった市長の指示あるいは方向性については、そういう受けとめ方の中で改めて先ほど1番議員お話しのような三浦の学校給食のあり方をいかにすべきか、どれが一番いいのか、そういう一つの方向性の中で見直しをやらせていただきたいというふうに考え、そして事務レベルでもそういう腰の据わった対応をしなくてはいけないというふうに、今回私が得た資料をもとにして会合を図ってまいりたいというふうに存じているわけであります。
それからもう1つ、今回いろいろ陳情等を受けているわけで、それをどう受けとめているかということでございますが、私は重く受けとめさせていただいております。ただ、いろいろ陳情も出ておりますけれども、あえて申し上げるならば、私は半島教組の委員長とも話し合いをしております。また、私の自宅のほうに、中学校の給食を教育長はやめるというふうな、そんなことを今回言っているらしいじゃないか、そういう考え方があるのかというふうな、署名に関連してそういうふうな電話をちょうだいしているという部分もあるわけです。
これについては、やっぱり周知しコンセンサスを得るというのは大変難しいことだ。しかし、これに対する努力をしないと、私どもの仕事を十分に進めていくことはできないだろうというふうな反省を持って、そういう意味合いではあえて、今2例を申し上げましたけれども、そういう市民のコンセンサスを得ること、そして私どもでも持っております考え方、それをご理解いただいて、それで市民の考えている考え方を受けとめさせていただいて、よりよい方向性をこれから求めていく努力をしなくてはいけないんじゃなかろうかというふうに今考え、そういう意味合いで平成11年度懇話会形式のものをぜひ、いわゆる市民のよりよい周知を図り、ご理解いただき、そしてコンセンサスを得る努力、これに対してどれが一番いいのかというふうな検討も含めまして、今回、学校給食にこれからも取り組ませていただきたいというふうに存じます。
したがいまして、学校給食の取り組みにつきましては今、市長からご指摘がございましたような形の中で、一つの方向性の中にきちんと位置づけて、そして市民合意を図る努力をあわせてしながら対応をきちんとしっかりとしていかなくてはいけないというふうに今回の事例で改めて受けとめさせていただき、今後そういう努力をしてみたいというふうに申し上げて、ご理解を賜ればというふうに存じます。
○議長(藤佐 宏君)
都市整備部長。
〔
都市整備部長 松井 久君 登壇〕
○
都市整備部長(松井 久君) 1番議員さんの2回目の質問のうち、駐輪場対策、駐輪場問題についてご答弁を申し上げます。
まず、駐輪場利用者への利便性の配慮という点でございます。これにつきましては、先ほどちょっとご説明を申し上げましたけれども、担当といたしましても三崎口駅周辺の駐車場、駐輪場、これの利用について課題が残っているというふうに考えております。
まず、現在七曲りの下にあります第1駐車場、この利用率がかなり低いということがあります。まず、この利用率を高めるための対策、これをまず講じてまいりたいと考えております。その上で全体の利用形態、第1、第2を含めまして全体の利用形態がどうなるのか。これらを見定めた上でその後の対策を考えていきたい、さように考えております。
それから2点目、券売機の設置のことでございます。この券売機につきましては、以前からご指摘を受けているわけでございますけれども、やはり三浦海岸では設置場所の問題、それから三崎口のほうでは、あそこの第1駐車場のほうにつきましては目が届かない、防犯上の問題もあるということで、設置については多少問題があるのか、そんなふうに考えております。
ただ、三崎口については一時使用者、これが三浦海岸に比べますとかなり多うございます。そういう意味では、三崎口のほうについては下を一時使用が使うということは現在の状況の中では余り見られないということもありますので、必要度は低いのかなと考えております。ただ、三浦海岸については、そういう意味ではかなり利便性を配慮すれば必要性のあるところだと思っていますので、この辺については設置場所等今後検討させていただきたい、さように存じます。
それから3点目、定期使用の申し込みの受け付け業務についてでございます。定期使用、これにつきましては、先ほど1番議員さんからもお話がありました、11年度につきましては『三浦市民 お知らせ版』等で既に配布をさせていただいております。来年度につきましての受け付けは3月10日から16日まで、その間のうちの5日間受け付けを初声の入江の保管事務所で行うということで発表をさせていただいております。これにつきましても、先ほどご指摘がありましたように通勤客、利用者が多いということもありますので、今後は日曜日、これを1日でも入れるような方向で受け付け期間を設定したいというふうに考えております。
それから4点目、リサイクルの問題でございます。これについては、先ほどもちょっとご説明しました。いろいろリサイクル方法、これは多少問題がいろんな面であろうかと思います。例えば、市としてこれをある程度販売する、譲渡するという場合でも、やはり整備点検、これをしないでやりますといろいろ使った側の事故等の問題もあろうかと思いますので、これについては他市の状況等を踏まえまして、また市内でもいろいろと調整をさせていただいて少しお時間をいただきたい。今後その辺を踏まえた研究を進めてまいりたいというふうに存じております。